もしホームページ制作会社が倒産したら(1)ドメインが誰のものかすぐに確認しよう!
弊社にお問合せ頂くお客様からのご相談の一つに、
「今制作と管理をお願いしているホームページ制作会社(=Webサイト制作会社)と連絡がつかない。ネットで調べるとどうやら夜逃げというか倒産してしまったようだ。そして昨日からホームページが見えなくなってしまった。一体どうしたらいいだろう」
というお問合せをたまに頂きます。
※弊社では通常「Webサイト制作」という言い方をしていますが、ここでは便宜上以後「ホームページ制作」と記載します。理由はまた別の機会に。
そこで数回にわたって、もしホームページ制作会社が倒産したら、一体どうしたらいいのかをご説明差し上げます。
まず一番大事な事の一つは、「ドメインを誰が所有しているのかを調べる」
です。
これによって、その後の対応が天と地ほども変わります。
ドメインが自社のものではく、その倒産したホームページ制作会社が所有していた場合、かなりの確率でご愁傷様となります。人の物ですので、購入して買い戻すしか術がありません。しかしほとんど連絡がつかないと思います。
しかし通常、ドメインの所有が自社でないことは滅多にありません。
発注者はホームページ制作会社に制作を依頼する際に、合わせてドメインの代行取得も依頼する事がほとんどです。
ドメイン代行取得をわかりやすく言いますと新車の購入です。新車を購入したら、登録の手続きは車のディーラーに任せますよね。車の名義はあくまでも自分で、陸運局にはディーラー担当者が行って、面倒な登録手続きは全部代行してくれます。それとほとんど同じです。
そもそも、お客様から「ほげほげ.comというドメインを取ってくれますか」、と言われたホームページ制作会社が「分かりました」と言って、そのドメインを自分を所有者として取得してしまったら、それほとんど詐欺じゃね?と誰もが思うでしょう。新車の登録して下さいと言われてはい分かりましたと自分の車として登録したらウルトラバカですよね(もっとも世の中結構なウルトラがいますが・・・)。
ホームページ制作会社は、お名前.comなどのドメイン販売会社でドメインを代理で購入し、ドメイン販売会社からドメインの管理画面のURLとID、PASSを貰って、それを控えています。
例えば代表的な例で「お名前.comですと」この右上の「お名前.com Naviログイン」にログインすると、ドメインの管理機能を利用する事が出来ます。
ので、その控え(紙かメールか)を発注者である貴方が持っているのであれば、なんの問題もありません。あなたがそのドメインの所有者です。おめでとうございます。
しかし、中には
「ドメイン管理機能のURLとか、ID,PASSを書いた紙が見当たらない・・自分が所有者かどうかもわからない」
という「私はどこ、ここは誰」状態の方もいらっしゃると思います。
そういう場合は、まずネットで「所有者情報」が自分かどうか確認する事が出来ますのでやりましょう。
例えば.comドメインをお持ちの方は、
で、自分のドメインを入れてください。
その結果、ドメインの情報がいろいろと出てきますが、ピンポイントで「Registrant Name」が自社の名前になっているかどうかを確認する事によって、自社で所有しているかどうかが分かります。
しかし、たまにですが、所有者が、自分の名前ではなく、倒産したホームページ制作会社でもなく、ドメインを取得した会社と思われる名前が出てくる事があります。
例えばこんなケースですね。
Registrant Name: Whois Privacy Protection Service by onamae.com
これはカンタンに書くと「お名前comでこのドメインは購入されており、ドメイン所有者はお名前comが保護しているので見られません」という事です。
しかし、これで自分のドメインがお名前comで取得されている事が分かりました。
さあ、ではこのドメインの所有者が自分であるかどうかを、お名前.comに殴り込みに、いや確認しようではありませんか。