携帯公式サイト「ラーメンバンク」構築事例
目次
ラーメンコンテンツは必ず大化けする。
だからこそ、しっかりしたパートナーを選びたかった。
ラーメンデータバンク 代表取締役 大崎裕史様
趣味を高めたらその先に新しい世界が待っていた。
-まずラーメンに特化した会社という事で、その辺の経緯やお仕事の内容についてご説明頂けますか
当社はラーメン業界に特化したワンストップソリューションが売りです、というと、ちょっとかっこいいのですが(笑)、要はラーメンの事なら何でもやっている、またやれる会社です。雑誌を発行したり、インスタントラーメンの監修をしたり、店舗のコンサルティングなどもしています。
元々は飛竜企画という広告代理店で営業マンをしていたのですが、元来ラーメン好きで、外回りついでに、かなりの店を食べ歩いていました。そのうちインターネットが世の中に出てきて、ラーメンサイトもポツポツと立ち上がって来たわけですが、見てみると「なんだ、私の方がもっと食べてるぞ」と(笑)。そこで社内でラーメンサイトでも一つ立ち上げてみようか、という事になった訳です。
そこにラーメンに関するコンテンツをどんどん集めているうちに、いろいろとマスコミから問い合わせが来るようになりました。頼まれて雑誌で寄稿したり、「TVチャンピオン」の「ラーメン王決定戦」や「どっちの料理ショー」にも出させて頂くようになったのですが、当時ラーメンに特化した人材、というのは他にいなかった事もあり、ユニークだったのだと思います。やがて業界内でも結構知られる存在になり、「ラーメン評論家」の草分け的存在という今のポジションにいつの間にかなっていた、という感じです。
その活動と比例して、会社でラーメン関係の売上も大きくなって来まして、これは行けるんじゃないかと。本業の合間にラーメンコンテンツを作るのも肉体的に限界がありましたので(笑)、じゃぁ、ということで元の会社にいろんな協力を仰ぎながら、関連会社 ということでラーメンに特化した今の会社を始める事になったのです。
-携帯公式サイトというのは、最初から想定されていたのでしょうか?
そうですね、元々とあるラーメン関係の携帯公式サイトの立ち上げから企画まで、密接に関わってきたこともあり、携帯公式サイトでの事業にはかなり実績もありましたし、自信も持っていました。ですので、今の会社を立ち上げた当初から、ネット媒体、特に携帯コンテンツは当社の経営上、重要な位置づけと考えていました。
デジタルファームさんの事は最初全く知りませんでした(笑)
-デジタルファームと知り合った経緯を教えていただけますか?
デジタルファームさんとは実は偶然の出会いでして、当初は全く知りませんでした(笑)。札幌のWebサイト制作とWebシステム開発会社をやっていて、有料モバイルコンテンツ開発も得意という話も一切知りませんでしたね。最初は知り合いを通じて、全く別の大手に行ったのです(笑)。が、いろいろな知り合いを通じて、最終的に「結構いい会社があるよ」と(笑)ご紹介頂いたのが、デジタルファームさんとのおつきあいのきっかけでした。
-どうしてデジタルファームを選んだのでしょうか?
やはりお話をお聞きしていて、単に言われたとおりシステム開発します、という感じではなくて、いろいろとノウハウをお持ちで、頼りになりそうだな、という事が一番大きかったですね。一番最初は田中社長と浅川CTOにお会いしたのですが、悪い感じじゃなかったのと(笑)、サービスとして訴求力のあるサイトを作っていく上で、いろいろと気の利いた事をしてくれそうだな、というのが大きかったです。
何しろ会社を新規に立ち上げていく、そういう大きな命題を抱えている訳ですから、失敗は許されません。しかし、十分なリソースを持っている訳でもありません。だからこそ、慎重にパートナーを選びたかった。結果的には最初の直感通り、間違っていなかったと思います。
いざやってみると様々な課題が浮かび上がり、それが次の活路につながった。
-携帯サイトの展開にあたって、当初はどのような戦略を描いていたのでしょうか
先の話の通り、既に手がけた経験もあり、自信はあったのですが、自社でイチから立ち上げるのは結果的には後発になります。 同じ形で展開するのもどうかな、との思いもありました。そこで、当時立ち上がったばかりのYahoo!コンテンツストアに目を付けたのです。当時はまだvodafoneがあり(笑)、YahooIDを持つユーザーから携帯キャリアを問わずコンテンツ料金を頂くモデルも、非常に敷居が低く感じられました。また競合他社が全く手を付けていない市場だ、という点でもちょうど良いと思ったのです。
-結果はいかがでしたでしょう?
正直なところ、期待値を下回ってしまいまして(笑)、いくつか想定外の点もありました。いざやってみると、課題が沢山出てきたのです。ただ、これが結果的に次の活路につながったと思います。
既存のシステムを生かして、携帯公式サイト化を図る。
-具体的にはどのような対策を取られたのでしょう?
1年間くらい回したのですが、やはり今のままではどうも難しいなと。その時、Yahoo!コンテンツストアだけではなく、いわゆる普通のキャリアでも携帯公式サイト化して、収益の窓口を増やしませんか、というお話をデジタルファームさんからご提案頂きました。
実は私も同様の事を考えていたのですが、ただ、そこでネックになるのがシステム投資でした。既に予算を消化している事もあり、なかなか結果を出せていない中で、新しい投資はしにくい状況でした。
-最終的にはどうされたのでしょう?
デジタルファームさんとのお打ち合わせの中で、今までのシステムを捨てるのではなく、それを活かす形で、認証系のシステムのところの切替だけで可能だ、というお話をお聞きしてほっとしました。そこでまずはSoftBankとKDDIのリリースを行う事が出来ました。これまでのシステムを捨てる事無く、低コストで次の公式サイト化にスムースに展開していけたのは、非常に助かりましたね。他のところに依頼していたら、かなりの部分、作り直しになっていたかも知れません。
当時はYahoo!コンテンツストアも継続していましたので、結果的にYahoo!コンテンツストア+SoftBank+KDDIというかなり変則的な携帯公式サイトになりました。システムの切り分けでちょっと苦労していただいたようなのですが(笑)、良くやっていただいたと思っています。
粘り腰の地道な改善が商機を開く。
-サイト立ち上げから二年半近く経ちましたが、これまでの印象は?
例えば、携帯サイト立ち上げ時には特にオーダーしていなかったのですが、PC用のプロモーションページを起こしてくれたりとか、トップページのデザインをもう少し洗練させたい、と思っていたら、やってくれてたりと、言わなくても結構やってくれる部分があるのはとても助かりますね。勿論全部が全部、そういう形で進められる訳ではありませんが(笑)。コンテンツサイドから見て、問題意識としてはしっかりデジファさんとは共有されている事が多いなと感じます。そういう点で気が利いてそうだ、というのは当たっていたなと思います。
-サイトのリニューアルの状況はいかがでしょう
実は2008年7月に、ドコモさんの携帯公式サイトになったのですが、その際、新規に検定コーナーのリリースも行いました。実は検定のアイデアは以前から持っていたのですが、デジタルファームさんにご相談したところ、既にベースシステムとして持たれており、これも低コストでリリースすることが出来ました。最近は特に細々改善を行っていますが、デジタルファームさんで既にライブラリを持っていたり、ノウハウを持っているので、話がとてもスムースだと思います。
-今後の展開はどのようにお考えですか?
結果的に2キャリアを追加したところで、収益基盤も徐々にですが、形になってきました。そこで、ある程度実績を積んだところで、ドコモさんに企画案を持ちかけたところ、無事承認頂き、今は3キャリアの携帯公式サイトとして立ち上がっています。フルラインで運営していく事によって、エンドユーザーにリーチ出来る機会が増えました。
現在は広告なども少しずつ強化しており、以前よりはるかに会員数も伸びています。ですが、まだまだ発展途上で、改善の余地は大きいと思っています。引き続き継続的なサイトのリニューアルを進めて、エンドユーザーにとって常に新鮮なサイトでありつづけたいと思ってます。
-どうもありがとうございました。
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