そのシステム開発会社やWebプログラマーに仕事を依頼していいのか、力量を見分ける超簡単な方法
システム部隊のいない一般企業において、Webシステム開発会社とのおつきあいや、システム開発担当者を採用するというのは、そう簡単なものではありません。
実際問題としてプログラマーやSEが十分にいない企業(システム業界的にはユーザー企業)が、それらWebシステム会社や担当者の「力量」を見抜くのはほぼ不可能だからです。ここで言う「力量」というのは、単に技術的な能力だけではなく、わかりやすい説明であったり、お客様のビジネスに対してどこまで寄り添ってくれるのか、という事です。
身内自爆系ネタではありますが、そのWebシステム開発会社や担当者の力量を見抜く、たった一つの超簡単な方法があります。
こういう質問をしてください。
「直近一年以内にサイトでの売上が1千万以上になる予定なんですが、サーバはどこを使ったらいいでしょう?」
あるいは、
「新規事業ですが、会社の屋台骨として重要な位置づけで考えており、収益性には大いに期待しています。今回、サーバはどこを使ったらいいでしょう?」
もしここでその担当者が「月千円前後のレンタルサーバで大丈夫だと思います」と言ったら、そことのお付き合いは考え直した方が無難です。
なぜならその解答は、その会社ないし担当者が
1 セキュリティや安定稼働についての知見を持ち合わせていない。
2 事業としてすぐ規模が大きくなることを考えると、すぐにレンタルサーバから引っ越す事態が想定される。が、サーバの引っ越しには誤差では済まない手間と費用が実はかかるが、その事を良く理解していない。
3 本当はレンタルサーバよりクラウドの方が良いとは分かっているが、自分にクラウドで開発、管理する能力が無いので、(お客さんの都合より自分の都合を優先して)取り扱い簡単なレンタルサーバを提案している。
のいずれかあるいは全部を意味しているからです。
例えば事業が成長し、アクセスが大きくなれば、サーバの安定稼働のために冗長性を確保しなければなりません。ECサイトであるならば、成長性の高い、つまり気の利いた店舗であればあるほど、メディア露出に伴うアクセス急増リスクも想定されますから、簡単にバックエンドサーバの増強ができる状態にしておかなくてはなりなせん。それはつまり事実上クラウド一択しかない、という事になります。レンタルサーバでは柔軟なサーバのスペックアップや追加は不可能です。
そこでレンタルサーバをスペシャリストとして推奨してくるという事は、つまりそういう知見をそもそも持ち合わせていない、という事になり、御社のビジネスの成長についてこれない可能性が高いです。
ECに限らず、レンタルサーバというのは、やはり安いなりに技術的制限が多々あります。逆に言うとだからこそ安く提供出来るのです。勿論当面事業がそんなに大きくならないのであれば、安いレンタルサーバのご利用でも全然問題ありません。ここではあくまで短期間で事業が大きくなる、あるいは事業として重大である、という前提を仮定した時に、なんと返答してくるか、という事によって、Webシステム開発会社や開発担当者の室を判断する材料として活用出来るという趣旨になります。ご活用されてみて下さい。