直帰率が低いからと言ってサイトの品質が悪いわけでは無い-GoogleアナリティクスはPOSデータと同じ
一般的によく言われることですが、「Googleアナリティクスで直帰率が高いとサイトとしては良くないので、改善してきましょう」という事があります。
これは直帰率が低いとユーザー満足度が低く、すぐ離脱してしまうからだ、という理由からです。
しかし、ちょっと考えるとこの意見はおかしい事にすぐ気づきます。
検索した結果、もしピンポイントで貴方が欲しかった回答がそのWebページに記載があれば、もう用はありませんよね?
つまり、それはそれでユーザーの希望を満たした品質の良いWebページと言うことになります。
逆に構造が複雑、整理されておらず、わかりにくいサイトほど直帰率が下がります。迷子になるからです。しかしだからといって直帰率が高いからといって、これでユーザーの満足度が高いわけではありません。むしろ逆でしょう。
余談ですが、六本木ヒルズは非常に構造が複雑で迷子になりやすく、商業施設は利用しにくいです。あれは建物の中に設計段階で「迷宮性」を取り入れ、あちこち意図的に回遊する、滞在させるためにそういう設計をしているわけす。しかし、果たしてそれが本当に利用しやすい施設でしょうか?何処に行くにもわかりにくく、余計なストレスがかかりますので、満足度はむしろ低いはずです。
つまり「直帰率」というのは、その数字が高いと悪い、低いと良い、というサイトの絶対評価ではありません。
そのWebページのコンテンツは記載内容が豊富で、直帰率が高い、という事はユーザー満足度的にはなんら問題がない。しかし、Weサイト全体としては、ユーザーにもっと関連項目を閲覧、回遊して貰いたいので、そういう構造を強化しよう。
という事も当然あり得ます。
つまり、直帰率が高い、低い、と言うことはそのWebサイトやWebページの「コンテンツの品質」を決定づけるものではなく、それを踏まえて「貴方がそのサイトをどうしたいのか」という事なのです。
つまり、GoogleアナリティクスはPOSデータ(販売店管理システム、レジのデータ)と同じです。
POSデータには、何月何日何時に何が何個売れた、というデータしかありません。それをどう解釈、活用するかは貴方次第であってそれによってPOSデータの価値は大きく変わります。起点は自分にあるという前提で、アナリティクスを活用する事が重要です。
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