Vimeoの旧料金体系と新料金体系の違いは?新料金体系の特徴も解説
2004年にアメリカでリリースされたVimeoは、日本で急速に注目されはじめています。注目されるのに併せて、Vimeoは新しい料金体系に移行しました。今回の記事では、Vimeoの特徴やYouTubeとの違いに触れた後、旧料金体系と新料金体系の違いについて解説します。
Vimeoは会員や社内、チームメンバーといった限られた人にだけ動画を配信するのに効果的なサービスです。弊社でもよくお問い合わせいただき、会員制動画配信サイトのプラットフォームとして利用しています。
最近、Vimeoは新しい料金体系に移行しました。今回の記事では、Vimeoの特徴やYouTubeとの違いについて触れた後、旧料金体系と新料金体系の違いについて解説します。
目次
Vimeoとは?特徴やYouTubeとの違い、活用方法を紹介
Vimeoの特徴やYouTubeとの違い、活用方法について解説します。
Vimeoの特徴
Vimeoは、2004年にアメリカでリリースされた動画配信プラットフォームです。動画配信に広告がつかないことや、細かなセキュリティを設定できることが特徴です。
最近では日本語対応が進んでおり、幅広い動画配信サービスのニーズから日本のユーザーも急速に増えつつあります。
しかし、問題がないわけではありません。Vimeoは日本語スタッフが限られているため、「カスタマーサポートから返事が来ない」「返事が遅い」といった口コミが見られます。
ただし、上手に活用すれば非常に効果的なサービスです。
Vimeoの特徴は以下の通りです。
- 動画に多様なセキュリティの設定が可能
- 動画に広告が表示されない
- 動画配信者は基本的に有料プランを利用する必要がある
- ライブストリーミングができる
VimeoとYouTubeとの違い
VimeoとYouTubeの違いを表にまとめました。
Vimeo | YouTube | |
---|---|---|
ユーザー数 | 2.6億人/月 | 20億人/月 |
動画投稿の費用 | 無料プラン以外は有料 | 無料 |
広告の表示 | なし | 無料会員はあり |
収益化の方法 | 動画販売・レンタル・ウェビナー | 広告収入 |
セキュリティ | 高い | 低い |
参照元:
Vimeo – Wikipedia
YouTube for Press
Vimeoのコンセプトは、特定の人に動画を届けることです。一方、YouTubeは多くの人に拡散されることを前提としており、動画を利用して有料サービスを提供するのは規約違反となっています。
以下の記事では、YouTubeでは有料動画が配信できないことを解説してます。
YouTubeで有料動画を配信するのはアリなのか? / 株式会社デジタルファーム
動画のセキュリティが高いことがVimeoの大きな特徴です。YouTubeでも動画を非公開にして共有できますが、Vimeoでは以下のように細かくセキュリティを設定でいます。
一般公開 | だれで視聴できる |
---|---|
限定公開 | URLを共有すれば視聴できる |
パスワード設定 | 動画にパスワードを設定 |
Vimeoで非表示にする | Vimeoで非表示にし、URLを共有することで視聴できる |
プライベート | チームメンバーしか視聴できない |
Vimeoの旧料金体系と新料金体系の違い
Vimeoの料金体系が最近になって変更されました。ここでは、旧料金体系と新料金体系の違いを表にまとめます。
旧料金体系 | 料金 | 帯域制限 | ストレージ | 動画容量/週 | 特徴・機能 |
---|---|---|---|---|---|
Basic | 無料 | なし | 5GB | 500MB | ・基本的な埋め込み設定 ・動画の基本分析データ ・変換された動画ファイルのダウンロード |
Plus | 700円 | なし | 250GB | 5GB | ・動画作成 ・プレイヤーカスタマイズ ・プライバシーコントロール |
Pro | 2,000円 | なし | 1TB | 20GB | ・レビューと承認機能 ・非公開のチームプロジェクト ・カスタム可能なショーケースサイト |
Business | 5,000円 | なし | 5TB | 上限なし | ・カスタムブランドで動画作成 ・プレイヤーのCTA機能 ・リード生成 |
Premium | 7,500円 | なし | 7TB | 無制限のライブストリーミング配信 | ・ウェビナー登録(イベントごとの登録者枠は最大 100人) ・ブラウザベースの制作ツール ・複数のサイトにライブ配信 |
新料金体系 | 料金/1シートライセンス | 帯域制限 | 動画本数/年間 | 特徴・機能 |
---|---|---|---|---|
無料プラン | 無料 | 不明 | 25本/1アカウント | ・基本的な埋め込み設定 ・動画の基本分析データ ・変換された動画ファイルのダウンロード |
Starter | 1,200円 | 2TB/月 | 60本 | ・プレイヤーの埋め込み ・動画のパスワード保護 ・画面録画 |
Standard | 2,900円 | 2TB/月 | 120本 | ・プレイヤーと動画のブランディング ・カスタムCTAとエンドカード ・カスタムフォームを使用したリードキャプチャ |
Advanced | 5,500円 | 2TB/月 | 240本 | ・バーチャルイベントとウェビナー ・ライブ質問セッション、アンケート、チャット ・参加者登録(イベントごとに100人まで) |
旧料金体系と新料金体系を比較すると、帯域制限は無制限(フェアユース)ではなくなり、月に2TBまでと明確になりました。
ストレージ容量やアップロード容量制限はなくなったものの、シートライセンスによってアップロードできる動画本数が制限されています。
旧料金体系では、アップロード容量までなら何本アップしてもOKでしたし、ストレージ容量の上限になることはめったにありませんでした。
また、旧料金体系では動画のアップや削除はチーム管理の中で行えましたが、シートライセンスが導入されてからは、投稿者と管理者はそれぞれシートライセンスを購入することが必要です。
こういった点から、新料金体系は実質的な値上げとなりました。
Vimeoの新料金体系の特徴
Vimeoの新料金体系の特徴について解説します。
フェアユースが廃止され帯域制限が明確に
旧料金体系では、帯域制限が無制限の代わりにフェアユースが設定されていました。
Vimeoのフェアユースとは、帯域幅使用量の上位1%に対して課金するというもの。
しかし、どのくらいの帯域を使用すると課金されるのかが不明確でした。
新料金体系では月に2TBと、帯域制限が明確になりました。
アップできる動画の本数を制限
旧料金体系では、アップできる動画の本数は制限されていませんでした。しかし、新料金体系ではアップできる動画の本数が制限されています。
プラン | アップできる動画の本数 |
---|---|
Starter | 60本 |
Standard | 120本 |
Advanced | 240本 |
旧料金体系ではストレージと帯域制限だけでしたが、新料金体系では動画本数によって制限されます。もし、シートライセンスの本数内で収まらない場合、追加でシートライセンスを購入することが必要です。
料金を円で表示
2017年頃までは料金をドルで表示していましたが、新料金体系では料金を円で表示しています。為替の影響を受けなくなり、料金が明瞭になりました。
「プライバシーコントロール」が「制限付き動画アクセス」に置き換わった
Vimeoでは、動画のセキュリティに関してさまざまな設定ができます。たとえば、動画をプライベートに設定すれば、動画のURLをほかのWebサイトに埋め込めなくなります。
このようなセキュリティを旧料金体系では「プライバシーコントロール」、新料金体系では「制限付き動画アクセス」と表記が変わりました。しかし、内容について変更はありません。
新料金体系でもAPIが利用できる
APIとは「Application Programming Interface」の略語で、アプリケーションの一部を外部に向けて公開することです。公開することで、ほかのアプリケーションで機能を共有することができます。
VimeoのAPIには以下の種類があります。
- ライブAPI
- Vimeo API
- oEmbed
- プレイヤーSDK
ライブAPIはEnterpriseだけしか使えませんが、そのほかのAPIは新料金体系になっても利用することができます。
Vimeoのライブストリーミング機能を紹介
ライブストリーミングとは、動画をリアルタイムで配信することです。会社の全体会議、製品発表、インタラクティブ授業、ウェビナーなどに活用できます。
Vimeoでライブストリーミングができるのは、上位プランである「Advanced(5,500円)」「Enterprise(要問い合わせ)」です。くわえて、ライブAPIを活用するには「Enterprise(要問い合わせ)」を契約する必要があります。
Vimeoのライブストリーミングは、HD画質で高品質な動画を配信できます。また、パスワードを設定したり、権限を埋め込んだりしてセキュアに配信することも可能。
SNSとの連携や視聴者チャット、カスタマイズ可能なイベント登録フォームなど多彩な機能で見込み顧客を獲得しましょう。
開発実績豊富なデジタルファームなら動画サイトも作れる!
株式会社デジタルファームは、札幌・東京を拠点とするWebコンサルティング・Web制作会社です。クライアント様のビジネスに寄り添い、ときには実際に体験することで価値の高いWebサイトを提供しています。
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