「NettoMotto」の会員登録フォームがMottoよくなる理由
札幌の自宅の近くに(と書くと全国に自宅や別荘があるかのような書き方ですね)「ほっともっと」があります。休日で食事を作る気力が涌かないときなどは、実は結構お世話になっています。
で、その「ほっともっと」が先日、北海道地区だけ会員登録のシステムを刷新しました。「NettoMotto」という仕組みです。
ポイントがたまったり、お弁当の予約宅配が出来ます。Web制作、Webコンサルを生業としている私としては当然この手のサービスはすぐに業界人的な職業病もあり、可能な限り使うようにしています。早速登録をしたのですが、会員登録の所ですこし「ん?」となりました。
それは会員登録にあたって、まず行うメールアドレスの登録です。
この「確認用メールアドレス」という表現がちょっとひっかかりました。
最近会員登録が必要なサイトでは、念のために複数の異なるメールアドレスを登録させる事が増えてきています。
なので、この表現だと「メールアドレスの誤入力を防ぐために念のために同じメアドを二回入力する」のか「念のために別のメールアドレスも入力させる」のかの区別が明確につきません。
そこでわざと一つしか入力しないでみると、エラーメッセージが出て、それで前者、「メールアドレスの誤入力を防ぐために念のために二回入力する」である事がわかりました。
ここの
「メールアドレス」は「確認用メールアドレス」と同一の値を入力してください。
ですね。
こういうエラーを吐くくらいなら、最初から「確認用メールアドレス」ではなく「念のためもう一度メールアドレスを御入力下さい」という方がもっと親切です。
良く見ると、最初のメールアドレスの登録画面に、小さいフォントで、
確認のため、同じメールアドレスを入力してください
と書いてあるのですが、これは要は表記がちゃんとしていれば、必要の無い注意書きです。注意書きが多ければ多いほどコンバージョン率(申し込みの成功率)にもマイナスの影響が出ます。
こちらの制作事例でも実は同様のことがありました。長さの都合でインタビュー記事中ではカットしているのですが、それまでは猛烈にフォームに注意書きがありました。それをシステムや表記の改善によって劇的に減らしました。それでも、どうしてもと言うクライアントのこだわりの部分もあってまだ残してある部分がいくつがあるのですが、おかげさまでコンバージョンレート(申し込みの成功率)は劇的に改善出来ました。
個人的にはフォームに利用の注意書きをしている時点で作り手の「負け」だと思っています。
フォームにおいては、このようなちょっとした表記の違いが、その後の対応コストの違いにつながりますし、会員登録率にも影響を与えます。システム的には誤差であったとしても、ユーザビリティ全体の問題としてはかなり深刻な問題になりえますので、気をつけて対応をする事が肝要だと思います。