【発注者向け】ホームページをリニューアルする時はリダイレクトを必ず設定してるかチェックしよう!
ホームページは一度作ったら終わりではなく、事業やホームページの成長に合わせてサイト構造を変えたりドメインを変えたりする場合があります。特に、ホームページのリニューアルはリブランディング効果もあり、企業にとって重要な施策です。
しかし、ホームページのリニューアル時にURLのリダイレクトを設定していないと、極めて深刻かつ重大な悪影響が出てしまう場合があるので注意が必要です。
そこで本記事では、ホームページをリニューアルする際に見るべきリダイレクトのポイントについて、発注者向けに解説します。
目次
そもそもリダイレクトって何?
リダイレクトとは、URLにアクセスした際に自動的に別のURLに転送する仕組みです。
例えば、WebサイトのリニューアルでURL構造を変更した場合、リダイレクトを設定することで、リニューアル前のURLにアクセスしても新しいURLへ自動で遷移するので、ユーザーが迷わずにサイトを訪問できます。
リダイレクトは、ユーザーの使い勝手(ユーザーエクスペリエンスと言います。カタカナ多い業界ですよね)を向上させるだけではなく、検索エンジンに対しても正しいページの案内を行う役割があり、SEOにおいても極めて重要です。
どんな時にリダイレクトが必要なの?
リダイレクト設定が必要になるのは、主に以下のケースです。
- ページのURLが変わった場合
- ドメインのURLが変わった場合
つまり、サイトリニューアル時にページのURLやドメインが変わる場合に必要になります。
以前のURLにアクセスしてもページが表示されないため、新しいURLへのリダイレクト設定しなければなりません。
この設定を行わないと以前のURLへアクセスしたユーザーを混乱させるだけでなく、SEO評価も引き継がれなくなり検索順位が即劇的に下がってしまいます。
リダイレクトは大きく分けて2種類ある
リダイレクトは、大きく分けて「301リダイレクト」と「302リダイレクト」の2種類があります。
301リダイレクトは永続的なリダイレクトです。旧URLから新URLへユーザーを恒久的に移動するだけではなく、検索エンジンに対しても新しいURLを正しいものとして認識させます。
ドメインを変更した場合やURLが変わった場合は、301リダイレクトを行いましょう。
一方の302リダイレクトは、一時的なリダイレクトです。将来的には元のURLに戻すが、旧URLから新URLへ一時的にユーザーを転送する場合に使用します。
302リダイレクトの使用例としては、サイトメンテナンス中や一時的なキャンペーンを開催する場合が挙げられます。
リダイレクトを設定する際は、永続的に行うのか一時的なのかをもとに301リダイレクトと302リダイレクトがある事を念頭に、ホームページ制作会社・システム開発会社に「301と302どっちでリダイレクトしますか?」と必ず聞きましょう。
制作会社にここをチェックしよう
ホームページのリニューアルを制作会社に依頼する際、URL構造が変わるのであれば、旧ページ→新ページへリダイレクトを設定することが重要です。
例えば、商品Aの詳細ページから新しく作成した商品Aの新詳細ページへのリダイレクトは、関連性が高いのでOKです。
しかし、商品Aのページをサイトのトップページへリダイレクトするのは、内容が大きく異なるためNGで、意味がありません。
ページ数が多いと管理が面倒なので、まとめてすべてトップページへリダイレクトする、という風な対応をとる制作会社も実は結構な割合で存在しますが、SEO上極めてよくありませんので、注意してください。
また、ページを削除した場合、そのURLへアクセスするとエラー表示になりますが、このエラーページをリダイレクトするのはGoogleのロボットに不要な負荷がかかるため、SEO上よくありません。その場合はエラーメッセージのページをきちんと作り込むことが大事です。
このようなタグの処理は専門的な内容になりますが、しっかりと対応してくれるのか制作会社に確認しましょう。
まとめ:SEOに悪影響が出ないようリダイレクトを正しく行っているかチェックをしよう
発注者としては、ホームページのリニューアルを行う際には、ホームページ制作会社・システム開発会社に「URLは変わりますか?」と事前に確認し、変わるのであれば、「リダイレクト設定はきちんとしますよね?」という事を必ずチェックしておきましょう。
ここを丸投げで任せてしまうと、気の利かない制作会社はリダイレクト設定をしませんので、リニューアル後、腰を抜かすほど検索順位が下がる事が普通に起こります。気をつけましょう!