【発注者向け】Webサイトを制作する際は「パンくずリスト」が正しく設置されているかをチェックしよう

Webサイトを制作する際、ユーザーの利便性やSEOを意識した設計が求められます。その中でも重要な要素の一つが「パンくずリスト」です。

パンくずリストは、ユーザーが現在どのページにいるのかを明確に示し、スムーズなサイト回遊をサポートする役割を持ちます。また、検索エンジンにとってもサイトの構造を理解しやすくするため、SEOにも影響を与えます。

本記事では、パンくずリストの基本概念からその役割、Webサイト制作時の注意点まで詳しく解説します。Webサイト発注者や制作担当者は、ぜひ参考にしてください。

パンくずリストとは？Webサイト制作における役割を解説

パンくずリストとは、Webサイトの階層構造を視覚的に示し、ユーザーが現在のページの位置を把握しやすくするナビゲーションの一種です。

一般的には「ホーム > カテゴリ > サブカテゴリ > 現在のページ」といった形式で表示され、弊社サイトのようにページの上部に設置されていることが多いです。

これにより、現在のページがTOPページの中の「現場ブログ」カテゴリー内にある「SEO対策」というサブカテゴリーに属していることがわかります。

このようにパンくずリストがあることによって、訪問者はスムーズに上の階層のページへ戻ったり、関連ページへ移動したりできます。

特にページ数が多くなる大規模サイトやECサイトでは、パンくずリストの活用が重要です。

パンくずリストをWebサイトに設置するメリット

パンくずリストがあることで、ユーザーや検索エンジンにとってサイト構造がわかりやすくなるため、Webサイトを制作する際は設置するのが一般的です。以下でパンくずリストを設置するメリットを詳しく解説します。

ユーザーの利便性が向上する

パンくずリストは、ユーザーが自分の現在位置を直感的に理解できるようにするため、サイトの使いやすさを向上させます。

特に、深い階層構造を持つサイトでは、メインナビゲーションだけでは目的のページへたどり着くのが困難になることがあります。

パンくずリストがあれば、ユーザーはワンクリックで上位のカテゴリページへ戻ることができ、ストレスのない回遊が可能になります。

Webサイトの構造を明確にする

パンくずリストは、Webサイト全体の構造をユーザーに示す役割も果たします。特に情報量の多いサイトでは、サイトの全体像を把握しやすくするために有効です。

たとえば、大規模なECサイトでは「トップページ > メンズ > シューズ > スニーカー」のように表示されることで、ユーザーが自分の位置を理解しやすくなります。

検索エンジンのクロールを助ける

Googleなどの検索エンジンでは、「クローラー」というロボットがサイト内のリンクをたどってWebページの情報を収集しています。

パンくずリストが適切に設置されていると、クローラーはページの階層構造を正しく理解しやすくなります。

これにより、早く正確にページ内容を伝えられるため、検索結果で上位表示する際に有利に働きます。

検索結果で上位表示するためのステップは以下の記事で詳しく解説しています。

WebページがGoogleに表示されるためにはクロール対策が大事！制作会社が最適化できているかチェックしよう

また、Googleはパンくずリストの情報を検索結果にも反映するため、検索画面で自社のページが目立ち、検索流入の増加も見込めます。

パンくずリストを設置する際は構造化データマークアップを忘れずに

少し専門的な話になりますが、パンくずリストを設置する際は、ただリンクを貼るだけではなく、「構造化データマークアップ」と呼ばれる検索エンジン向けの記述を行うのが理想です。

構造化データマークアップを行うことにより、検索エンジンがパンくずリストの内容を理解しやすくなり、検索画面にリッチに表示される可能性が高まります。

技術的に詳しくない制作会社はここまで行っていない場合もあるため、発注する際はあわせて確認してみてください。

構造化データマークアップのメリットやチェック方法に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

検索結果一覧で自社サイトを目立つように表示させたい場合は「構造化データマークアップ」を使おう

まとめ：Webサイトを制作する際はパンくずリストを設置しよう

パンくずリストは、ユーザーの利便性向上やSEO対策に貢献する重要な要素です。適切に設置することで、より使いやすく評価されるWebサイトを作ることができます。

Webサイト制作を発注する際は、パンくずリストの実装についても忘れずにチェックしましょう。