お客様様へのヒアリングで必ず聞かなければならない事
弊社ではWebサイト制作のご相談を頂くと、お客様からヒアリングを行い、最適な提案をする訳ですが、初期の際に、必ずお聞きしている事があります。
それはWebサイトの前に、出来るだけ「お客様のビジネス」についてしっかり聞く、という事です。
むしろ最初はそれしか聞かなくても良いくらいです。
Webサイト、スマホサイトはあくまでもビジネスの課題を解決するために、結果的に使う、一つの手段に過ぎません。
その手段を最大限生かすためには、お客様のビジネスについてよく知らなくてはなりません。
お客様の競合他社がどこなのか、サービスや商品の流通ルート、販売比率、今イチオシの商品などをしっかりお聞きします。
そうすることによって、いろいろとお客様のビジネスや、市場構造が見えてきます。
が、実は、聞くだけではだめです。
それをビジネスの知識と経験によってどう咀嚼するかによって、初めてWebサイト活用の姿が見えてきます。
例えばメーカーであれば、通常は卸を通じた流通ルートというものがあり、自社で直販をしようとすると、既存の流通チャネルとのコンフリクトを起こす可能性が出てきます。
すいません、かっこつけました、わかりやすく言うと、メーカーが商品をネットで直販すると、卸や小売り会社から
「おうおう、お前んとこどういうことやねん。こっちで頑張って売ってるのにそっちで直販かよ。商売敵でんな。ならこっちも考えがおま。もうおたくの商品あつかわんで、ほなよろしゅー!それからマックじゃなくてマクドな!」
と言われてしまう可能性があるわけです。なぜ関西弁だとこんなにもニュアンスが伝わるのでしょうか。すいません、インチキ関西弁で。しかも最後余計で。
なのでそういう可能性は大丈夫ですか、とお聞きする事によって、商品によって棲み分けるとか、実は布石という位置付けなんですよとか、そのプロジェクトが顧客の会社の中や、市場で一体どういう立ち位置なのかがよく見えてくるわけです(また、手前味噌ですいません、ここがうちの一番の売りだと思っています)。
そこで初めてWebサイトはじゃあこう使いましょう、というご提案が出来るわけです。
お客様のビジネスを知り、経験でそれを咀嚼して最適なWebサイト活用の提案を行う。
ベーシックですがいつの時代も変わらぬ大事な視点ですし、私もまだまだ修行中ですが、そういう視点、姿勢をとても大切にしています。
なので弊社では初期のヒアリングの打ち合わせでは、ほとんど技術的な話は出て来ません。マーケティングの打ち合わせのようになります。またそれが正しい姿だと個人的に思っています。
Webコンサルティングにおいて大事な事だといつも肝に銘じて仕事をしています。