有料コンテンツ課金にとっても利く、ドコモの「spモード決済」とは?
弊社ではiモードが出始めた時から、携帯電話会社の代行決済手段を活用したモバイルコンテンツの有料課金のシステムやサイト自体の組込・開発を請け負ってきています。
携帯電話会社の代行決済というのは、カンタンに言うとタレントさんや新聞社様の有料記事(コンテンツ)を購入する時、支払いを携帯電話の利用料金と一緒にまとめて支払う、というユーザーから見ると大変便利な仕組みです。
クレジットカードを登録するなどのわずらわしい必要が一切無く、簡単なパスワードで決済を済ますことができます。キャリア課金ですから、安全性も高いと言えるでしょう。
最近はキャリアの決済方法もいろいろと出てきていますので、NTTドコモの「spモード決済」について改めてご説明します。
NTTドコモでは「spモード決済」というのがそれに当たります。正確には「spモード コンテンツ決済サービス」と言います。国内のコンテンツ決済においては10年以上市場シェアナンバー1と言って差し支えないでしょう。
spモード決済は、記事などのモバイルコンテンツ(無体物)を販売したい、という企業にとっては必須とも言うべき決済手段です。これ抜きに大きく売上を上げることは現実的ではありません。昨今はネットでのコンテンツ販売でクレジットカード販売も大分一般ユーザーになじんで来ました。とはいえ、キャリアの代行決済サービスは、コンテンツの販売においてはかなりのシェアをまだ持っています。
spモード決済サービス対応のサイトはNTTドコモのdメニューに全て掲載されており、サイト数は非公表ですが、約3,500サイトがあると言われています。近年は若干微減傾向のようですが、ユーザーの底堅いニーズもあり、この10年それほどサイト数に大きな変化は見られません。
しかし、他方、このspモード決済は、どんな企業でも申し込めばすぐに使える、という気軽なサービスではありません。GMOペイメントサービスやソニーペイメントサービス、pay.jpなどのいわゆる「クレジットカード代行決済会社」であれば、申し込めば簡単な審査だけですぐに利用する事ができます。
NTTドコモのspモード決済サービスというのは、利用するに当たっては様々な複雑で難解な手続きが必要になります。この手続きは普通の「Webシステム開発会社」」や「ホームページ制作会社」ではほとんど開発経験、ノウハウがないため、事実上引き受けることは困難です。この代行手続きだけでそれなりのコストが発生してしまいます。
手続きは大きく言いますと、事業者登録→サイト企画審査→審査結果通知→合格の場合:課金モジュール提供:組み込み→テスト申請→合格の場合:承認通知・リリース日確定→リリース(ドコモメニューリスト掲載)という流れになります。
以前は企画書(通常はA4サイズで100枚近く!)を申請して、月2回、ドコモの中央会議で審査をしていました。そこで承認がおりますと、初めてサイト開発に入る事になります。つまり、企画の承認が下りてから開発する形になりますので、リスクはなかったわけです。
ところが数年前にこのフローが劇的に変わりました。今はまずサイトを開発し、存在していなければなりません(!)。それから申請になり、承認されれば課金モジュールを組み込む流れとなります。
つまり、今はサイトがspモード決済を使えるかどうかわからないに関わらず、先にサイトを開発していなければならないのです。当然承認率は100%ではありませんので、作ったものの、spモード決済が使えない、という事が起こりえるわけです。この場合、比較的審査が緩い、auやソフトバンクが提供している同様のサービスを利用する事は出来ますので、無駄になる、という事はありません。しかし、spモード決済は最近こそシェアが落ちたとは言え、今も40%前後の決済シェアを持っていますので、これを欠けてしまうのはかなり厳しいと言わざるを得ません。真剣にネットでのコンテンツ販売をご検討中の企業様は是非spモード決済の導入をご検討されてください。
弊社では今まで10年以上様々な有料コンテンツサイトの開発を手がけてきていますので、大体お話しをお聞きすれば、それがドコモの審査を通るかどうかは大体分かります。また、どのような切り口で企画書をかけばいいのかも分かっています。お気軽にご相談下さい。
ドコモのspモード決済、auかんたん決済等、キャリアの決済サービスを組み込んだ課金システムのWebシステム開発はお気軽にご相談下さい。
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