自社サイトを見直すときに役立つ基本的な3C分析
弊社ではWeb制作のご依頼を頂く際、ほとんどの場合が「綺麗な名刺みたいなホームページを作って欲しい」ではなく、経営に直結する課題についてWebを活用して解決出来ないか、というご相談がほとんどです。
例えばB To Bだとハウスメーカーからの「Webを活用して戸建て住宅の問い合わせを増やし、見込み客を獲得するにはどうしたらいいか」であり、B To Cであれば、食品メーカーからの「ECサイトでジャムをより多くの方に買って頂くためにはどうしたらいいのか」というご相談です。
このような目的的なご相談に対しては、上流部で戦略や設計を組み立てる事がとても大事になってきます。単なる名刺のようなホームページでは当然そこまでは必要ありません。弊社ではこれにお応えするために、まず3C分析をしています。いわゆる、Company(自社)、Customer(顧客)、Competitor(競合他社)、この三つの視点から組み立てていく方法です。
このような考え方の事を「フレームワーク」とか「ロジカルシンキング」と呼んだりします。中には3C分析なんてもう古い、という方もいらっしゃるようです。最近はフレームワークもいろんなものがあり、流行り廃りがあります。しかし3C分析は昔からあるとてもオーソドックスな手法で、物事を整理する上で、すぐに、誰にでも使えて、とてもわかりやすい方法論です。シンプルであるが故に普遍性を持っています。
3C分析は、要は商売をする上で当たり前の事を考えているに過ぎません。
以下順次見ていきましょう。
Companyという視点
これは簡単に言うと「自社に出来る事」「自社が得意な事」を洗い出すという事です。当たり前ですが、宇宙ロケット開発事業に参加したい、と思っても、自社のそれを実現する「資源」や「ノウハウ」が無ければ何も出来ません。Companyとは「自社が得意な事」と「自社が不得意な事」を見つめ直す事そのものです。
Customerという視点
これはお客様の事です。お客様が何を望んでいるのか。それをいろんな角度から見つめてみる、というものです。例えばエスキモーに冷蔵庫を買って欲しいと思った時に、エスキモーがそもそも冷蔵庫を望んでいるのか、望んでいるのであればどういう時に欲しいと思うのか、お客様のニーズに耳を傾け、お客様を深い洞察力を持って見つめることが重要です。市場の成長性や対象となる商品やサービスがプロダクトライフサイクルのどこにあるのか、という事も見ながら、分析を行います。
Cmpetitorという視点
これは競合他社の事です。競合他社がどんなサービスをしているのか、また何が苦手で、何が得意なのか。いくで売っているのかを知る事です。例えば市場シェア1位の会社がやっていることと同じ事を、自社でやるべきなのかどうかを考えなくてはなりません。
このような三つのC、3C分析を踏まえて、あるべきWebサイトを考え、Web制作・Webシステム開発を行っていきます。
ほとんどの「ホームページ制作会社」は、お客様から依頼された内容について誠実に、これまでの経験を踏まえて提案をしてきます。しかし上記のようなビジネス・フレームワークの観点から組み立てて提案する会社はそう多くはありません。Webサイトをリニューアルする際の目安ににしてください。
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