コーポレートサイトをフルリニューアルする時、Web制作業者の「写真のワナ」に気をつけろ!
先日ご案内させて頂きましたが、谷電機工業株式会社様のWebサイトをリリースさせていただきました。
元々谷電機工業様のサイトは二つの課題を抱えていました。
一つはデザインの老朽化の問題、もう一つは採用や営業という経営課題に対して、事実上全く役に立ってない、という事です。
それらを改善する上で弊社がまず御提案したのが、写真を全て撮影して録り直す事でした。ご相談を頂いた当時、谷電機工業様には写真素材がほとんどありませんでした。
言うまでも無い事ですが、コーポレートサイトの構築にあたっては、写真のクオリティは事の成否の半分以上を決めてしまいます。
そこで福島の工場までカメラマンを撮影を行ったわけですが、その時、このようなご提案を弊社から行いました。
それは、写真の全ての著作権はお客様が持つ形で納品とする、という事です。
どういう事かと言いますとカメラマンによる写真撮影を行う場合、納品頂いた写真に、著作権的な制限がかかっている場合があるのです。
これによって、例えば「Webサイト制作には使って良いけど、商品やサービスのパンフレット制作に使う場合は、別途利用料を支払わなければならない」という事が起こります。
こういう事は特に大手広告代理店、印刷会社に撮影まで依頼した場合に良く見られる現象で、特に注意が必要です。予算規模が大きくなればなるほどその傾向が強まります。
この辺の確認を事前にせずに依頼をすると、後になってから気づいても手遅れとなります。ちなみにこれは写真だけではなく、Webデザインにおいても同様で、しばしばWeb制作会社との関係がうまくいかないと、Webサイトやサーバの引っ越しをしたい、という事になった場合、Web制作会社がデザインについて権利を主張してくる訳です。
そういう問題を回避する上でも、Web制作を依頼する場合は、Web制作会社が写真撮影を提案してきた場合、その写真の権利関係は必ず確認するようにしてください。