【2024年版】動画の解像度って何?動画配信するのに最適な解像度は?
目次
そもそも動画の解像度とは?
結論から言いますと、動画の解像度とは「画素数」の事であり、通常は縦横のピクセル数で表します。
代表的な動画の解像度は具体的には以下の様なサイズがあります。
・7680×4320(SHV いわゆる8K)
・3840×2160(UHD いわゆる4K)
・2560×1440(WQHD)
・1920×1080(F(フル)HD たまに聞くかもしれませんがこれが2K)
・1280×720(HD)
・720×480(SD)
・640×360(360p )
・426×240(240p)
例えばYouTubeにアップする動画の解像度は、公式サイトでは「240p~2,160p」と定められており、上記でいうと8K以外はほとんど当てはまる事にあります。しかし今の時代は現実的にはHD以上の画質でアップするのが無難です。
動画を高解像度にするメリット
高解像度にするメリットはほとんどの方が想像つくかと思いますが、画像のクオリティが上がり、綺麗で見やすい、という事です。しかし、勿論これには制限があり、動画を生成するディスプレイにも同様に上記の様な解像度が上限としてあります。つまり、動画を4Kで撮影しても、ディスプレイがフルHDまでしか対応していなければ、それ以上の画質で再生することは出来ません。猫に小判、豚に真珠です(なんか違うかな)ので注意が必要です。
動画を高解像度にするデメリット
デメリットは、高解像度にするほど動画のファイルサイズが重たくなる、という事です。ファイルサイズが重くなると、どういう問題が起こるのでしょう。二つ大きな問題があります。一つは扱いが面倒になる、という事。もう一つは動画を配信するコストが上がる、という事です。前者については、コピーするのにも時間がかかる、という事なのですが、後者の場合は動画配信においては大変大きな意味を持ちます。たとえば動画をHLSでストリーミング配信するという場合、ファイルをHLS用に変換する必要があります。この時AWSなら、Amazon Elastic Transcoder という動画変換サービスを使うのが普通です。
このサービスは実は「時間貸し」になっています。4Kや8Kなどの高画質の動画はそれだけ変換に時間がかかりますので、費用がかさむという事になります。ちなみに基本料金は0.0075 USD/分と書かれています(2021.3.9時点)。なので、例えば動画の尺が90分あるとしましょう。これを変換(エンコーディングとも言います)するのに同じ90分かかったとすると、
90 × 0.0075 = 0.675 US$ 1US$=110円とすると ≒ 67.5円
つまり、大体ですが1本68円程度の変換料金がかかる事となります。(注意:動画を配信するのにかかるコストという意味ではなく、動画をストリーミング配信するために必要な、画像変換(エンコーディング)にかかるコストという意味です)。
ちなみにAmazon Elastic Transcoderは、貴方がアップロードした動画に対して1回だけ行う処理です。変換した後の動画はS3(ハードディスクです)に保管する形になりますので、その保管料がディスク容量によって別途かかります(ここでは主題からはずれますのではしょります)。動画を配信する際は、ここで変換されたファイルを流す形となります。
動画は配信したい解像度に応じて、本数分変換しなければなりません。なので例えば4KとフルHDとHDで配信したい、となると、3回変換(エンコーディング)する事になりますので、変化時間は増えますので、その分(配信前に)コストがかかります。
vimeoのような外部サービスを使う場合の高解像度動画のデメリット
また自前で例えば上記のようにAWSで動画をストリーミング配信しなくても、vimeoのような配信サービスを使う場合はどうでしょう。こちらに価格表が掲載されていますが、見ての通りそれぞれコースには保管できるハードディスクの容量に限度があります。
一般的にこちらでも例示していますが、⒋K90分の動画だとファイルサイズが変換前でも約37GBありますので、4K以上の画質の動画をアップすると、割と早く容量が底をつくことになります。
結局動画配信に最適な画質はいくつがいいのか?
現状テレビやディスプレイでも4K対応は増えてきてはいますが、今時点(2021年3月)ではまだまだ一般的ではなく、フルHD(2Kとも言います)1920×1080かHD 1280×720での動画配信前提が現実的だと思います。4Kは容量はとんでもなく大きくなってしまうので、特に今時点では必要はありません。